先日、生徒から故事成語の「推敲」について、こんな質問を受けました。
「結局『推』と『敲』のどちらにしたんですか?」
なかなか鋭い着眼点です。
賈島の作とされる「題李凝幽居」をみてみると、
「閒居少鄰並,草徑入荒園。鳥宿池邊樹,僧敲月下門。…(後略)」
とあります。
これによると、結果的には韓愈の助言に従ったことが分かりますね。
・・・
言葉ひとつの些細な違いが、文章の内容や印象を大きく左右し、
納得のいく文章というのは、なかなか仕上がるものではありません。
この短いブログですら、推敲を重ねている時には、
韓愈のような友人がいたらな、と思ってしまう瞬間があります。
ですが、今も昔も文章力は練習あるのみ!
皆さんは、これからいろいろなレポートを書く機会があると思いますが、
その際は是非「推敲」を重ねていきましょう。